toyama-rouzan's blog

富山勤労者山岳会(略称:富山労山)の山行報告です

沢登り  有峰東谷、真川源流遡行、無名沢下降

★2022年8月7日(日)   曇り時々晴

★メンバー:  5名    

沢ヤか?Y(L、記録)、機関車(SL)、よっぴ~、稲ちゃん、浦G、

★コースタイム:     

5:30神通第2ダムP-7:30駐車地出発-9:55~10:08コル-11:00~11:20真川本流-12:25~12:35支流入口-13:20登山道-13:55寺地山-14:05~14:20藪沢入口付近-15:21~16:07二段20m大滝(懸垂下降)-16:23有料道路-16:43駐車地

 有峰湖の奥、有峰東谷を遡行してコルから真川本流に降り、そのまま源流を遡行して寺地山の奥で登山道に上がる。帰りは登山道をしばらく歩き、途中から沢を降りて道路にでる計画である。これまで行ったことがない上に過去の記録もない。最悪、撤退も覚悟して臨んだ。

 山の村、飛越トンネルから入り料金所でトイレ休憩、入渓地の橋の向こうに駐車可能な空きスペースがあった。7時30分、橋の手前の右岸から入渓。広く明るい沢を想像していたが鬱蒼としていた。水量がかなり多く、ちょっと恐怖を感じたが、危険な滝のぼりやヘツリはなく、ゴーロ帯を淡々と登る。1時間20分で二股(1:1)を左に入り、更に30分後の二股(1:2)では水量の少ない左に入る。約30分でコル付近かと思い、現在地を確認すると、右の支尾根を約40m上がっていた。直ちに引き返し、適当な沢筋でコルに上がり、30mほど藪漕ぎする。すぐに下りの沢に入れた。その後は特に障害物もなくどんどん下るが、沢は激しく蛇行し、かなり時間を要した。コルからの標高差120mに約50分かかった。11時00分、真川本流にでる。ここで大休止(20分)。

 11時20分、ここから広々とした遡行が始まる。明るく、水量もそこそこで爽快な沢歩きである。25分で稜線へショートカットができる支沢の出会いに到着。奥に5~6mの滝がみえる。近くまで行って確認したが手こずりそうなので、このルートは却下した。予定通り本流を進む。このあたりから斜度が上がってくる。15分後の1:1の二股は右が本流(左に入りそうになった)。その後も快適に遡行。しばらく行くと急登の奥に大岩が鎮座している。2~3mの小滝2~3個を右に見ながら急登を上がり、出たところが目的の支沢の出会いだった。ここで小休止(10分)。

 12時35分、本流から右の支沢に入る。ここから稜線がなんとなく見える。かなりの急登だがロ-プを出すところはなかった。13時20分、約45分で稜線に出た。藪漕ぎは20mほど。休みを入れず登山道を歩きだす。寺地山の山頂はスル―し、14時05分、約45分で目的の沢の入口に到着。大休止(15分)

 14時20分、藪に突入。約5分で沢筋にでた。後はこれを下るのみ。約1時間は何も出なかったが、1650m付近、3m小滝を左から巻いた直後に大滝出現。左岸を巻こうとしたが、途中で断念して懸垂下降にした。約50分かかった。見上げると2段20mの大滝で右岸から別の沢が合流している。こちらからはクライムダウンができそうであり、右岸を巻くべきだったかもしれない。この後も5~6mの小滝が二つ出てきたが、いずれも左を巻くことができた。後は大きなトラブルなく16時23分に有料道路に出た。最後に道路を20分歩いて16時42分、無事入渓地に到着した。

 約9時間の大冒険でした。案の定、下りの沢で時間がかかってしまいましたが、懸垂下降が1回のみだったのが幸いでした。段取りが悪く危ない場面もあり、リーダーとして深く反省しています。次回はもっとスピーディーかつ安全にできればと思います。お疲れ様でした。

 

周回のコース図

 

入渓直後。水量が多く、ちょっと怖い。

 

激流に負けるな!浦Gは元気。

 

 やっと真川本流に出る 。ここまで3時間半。

 

分岐点手前の急登  大岩が落ちてきそう。

 

登山道までの支流の急登、 ヨッピーが果敢に攻める。

 

下りの無名沢の中間付近、2段20m大滝。

稲ちゃんの華麗が懸垂。うまく撮れてませんが---。 

 

やっと道路に到着。お疲れ様でした。約9時間の冒険でした。

 

劔岳南壁A2(クライミング)

★山行日 

2022年8月11日(木)~13日(土)

天候:曇時々雨

★メンバー 

スキー講師Y,しげっち

★コースタイム

8/11 7:30 立山駅-9:00室堂-12:00 剣沢キャンプ場
8/12 5:50 剣沢キャンプ場-6:10剣山荘-6:40一服剣-7:30前劔-8:00平蔵谷コル-8:20~9:15A2取りつき-11:00 A2最終支点あたり-11:15~12:00劔岳山頂-14:00-14:45剣沢キャンプ場-17:30室堂-18:30雷鳥沢キャンプ場
8/13 6:15 雷鳥沢キャンプ場-8:30室堂-10:00立山

★使用カム:

 リンクカム#0.5,#0.75,#1.0

感想

 平蔵谷のコルには、雪渓は若干残っているものアイゼンは不要だった。
岩沿いのガレを恐る恐る下り、南壁A2の取りつく。取りつきはテラス状の岩となっておりここでクライミングの準備に取り掛かる。準備中、雨が降り始め岩が濡れたため最初の1ピッチ目は躊躇した。3級の岩場と言うこともありメチャメチャ厳しい所はなく、ホールドの安定感を確認しながら高度を上げていった。残置ハーケンが所々あるがハーケンの間隔が広い箇所や、シュリンゲしか通せないハーケンを嫌ってカムを使用する。中間支点が多少屈折するためとザイルが濡れているせいか、ザイルの流れが悪いため細かくピッチを刻んだだめ予定時間よりかなりオーバーした。山頂で記念撮影し下山した。

劔沢より本峰を望む

剣沢キャンプ場

 

カニのタテばいを往かずに平蔵谷を下る

A2取りつき

平蔵谷 A2取りつき付近(アイゼンは要らなかった)

A2 1ピッチ目

A2 3ピッチ目

A2 3ピッチ目あたり

ガズガスの中、登攀

A2最終点あたり。靴は履き替える。

剱岳山頂

登山ルート







 

素麺山行(沢登り)

★山行日 

2022年8月12日(金)天候:曇時々雨

★メンバー 

機関車(L)、キヨさん、Local Train、浦G、すーちゃん、ミツバちゃん、まがよちゃん(記録)

★コースタイム

8:40登山口→9:45入渓→10:30モモアセ谷入り口→12:45林道→13:45登山口

感想

今回は涼を求めて素麺山行。前日に買った素麺や具材、鍋、カセットコンロ、ザルを持って、片貝川東又の僧ヶ岳や毛勝山登山口集合。1時間ほど林道歩いて入渓した。

 

沢は雪溶け水のためか水温低め。暑い日にはこれぐらいの温度が心地良い。また、巨石がゴロゴロしており、増水した時にこれらの石を動かす流れを想像すると怖くなる。入渓地点では大きな砂防堰堤が建設中で自然の脅威と人間の戦いがうかがえた。川底は水草によるぬめりはなく比較的歩きやすいが、水量が多いので渡渉する時足を取られそうになる。仕方なく身長より大きな石を幾つも乗り越えて行った。翌日は上半身の筋肉痛確定だ。(実際に翌日腕や肩の筋肉痛になりました)

 

2箇所の二股全てを左に進みモモアセ谷の入り口に着いた。滝の手前、少し広い河原があるところでザックをおろす。ここで今日のメインの素麺を作った。沢の水を鍋に入れお湯沸かす。上部で雨が降っているのか、少し濁りはあるが問題のないレベル。一昨年来た時はもっと透明だったらしい。

茹で上がった素麺を沢の水で冷やし、オクラやネギ、シイタケ、白エビ、卵焼き、ミニトマト、生姜を盛り付ける。18輪あった素麺は7人のお腹に瞬く間に入って行った。ご馳走様でした〜。

 

予定ではこの後、滝に登って懸垂降下の練習だったが、お腹いっぱいになったせいか満足して下山した。

 

写真

f:id:toyama-rouzan:20220813170615j:image準備中


f:id:toyama-rouzan:20220813170642j:image出発


f:id:toyama-rouzan:20220813170638j:image林道歩き


f:id:toyama-rouzan:20220813172739j:image工事中の砂防堰堤


f:id:toyama-rouzan:20220813170625j:image入渓


f:id:toyama-rouzan:20220813170621j:image巨石がゴロゴロ

 

f:id:toyama-rouzan:20220813171646j:imageリーダー


f:id:toyama-rouzan:20220813171643j:image水量多目

 

f:id:toyama-rouzan:20220813171420j:imageここを越えると
f:id:toyama-rouzan:20220813171423j:image滝があった


f:id:toyama-rouzan:20220813170635j:image今日はここまで、素麺タイム。

 

f:id:toyama-rouzan:20220813171207j:image雨に備えてタープを張る


f:id:toyama-rouzan:20220813170937j:image具沢山の素麺


f:id:toyama-rouzan:20220813170632j:image下山準備

 

f:id:toyama-rouzan:20220813171554j:image雨が降って来た


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f:id:toyama-rouzan:20220813170645j:image透明な水

 


f:id:toyama-rouzan:20220813170629j:image滝の前で記念撮影1


f:id:toyama-rouzan:20220813170651j:image記念撮影2

立山 室堂‐美女平山行

★2022年7月30日(土)~31(日) 
★メンバー:1名 稲ちゃん
★コースタイム:

1日目 弥陀ヶ原バス停 7:30 ⇒ 一ノ谷 9:10 ⇒ 天狗平山荘 11:30 ⇒ 室堂 12:20 ⇒ 雷鳥幕営地 13:50

2日目 雷鳥幕営地 5:00 ⇒ 天狗平山荘 6:30 ⇒ 一ノ谷 8:40 ⇒ 八郎坂分岐 10:40 ⇒ 滝見台 12:35 ⇒ 美女平駅 14:50

いつもはケーブルカーとバスで通り過ぎる立山駅から室堂までの道 のり、以前から歩いてみたいと思っていました。また、 アルペンルートが開通するまでは立山をお参りする方々は徒歩で往 復していたので、 その雰囲気が少しでも味わえたらと言う考えもありました。 しかし、立山駅から雷鳥幕営地までは13時間の道のりです( 休憩時間含まず)。とても1日で歩ける距離ではありません。 とは言え、 テン泊派の私としては弥陀ヶ原の宿泊施設で一泊と言う選択肢はあ りません。そこで、 往路はケーブルカーとバスで弥陀ヶ原バス停まで行き、 復路は雷鳥幕営地から美女平まで歩き、そこから徒歩、 ケーブルカーのどちらで立山駅まで下山するかは美女平に到着した 時の体調と天気により判断することにしました。

 

1日目

歩き出した直後は雲一つない快晴。

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大日岳もよく見えます。

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餓鬼田(餓鬼道地獄に堕ちた亡者が作った田んぼ)とはよく言った もので、本当に田植えしたように見えます。

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室堂まで木道が続いているのかと思いきや、 一ノ谷に鎖場が続く難所がありました。しかも、 沢の水で濡れてて結構滑ります。

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途中の洞窟には石仏が安置されていました。

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チングルマが満開。

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立山信仰が盛んだった頃、 登拝者の道しるべとして岩峅寺から室堂まで四国33所になぞらえ て33体の分霊観音石仏が安置されていたそうです。 今でもその一部が残っています。 上の写真は天狗平山荘の近くに安置されている石仏です。

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雷鳥沢付近の山にはところどころに雪渓が残っており、 下界の暑さとは無縁で涼しかったです。

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2日目

今日も朝から良い天気でした。

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弥陀ヶ原を過ぎるとすれ違う人の数がぐっと減ります。 たまにすれ違う人がいてもほとんどがトレランしてる人達でした。

朝露に濡れた木道は滑りやすく、しかも、 人通りが少ないので笹や低木が生い茂り、 足元が見えない箇所がいくつもありました。

八郎坂分岐を過ぎるとさらに人通りは減り、 美女平まで誰とも会いませんでした。途中、 杉の巨木が点在するところを通ります。

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ようやく、滝見台まで降りてきました。いつもはバスから、 ちょっと称名滝を眺めるだけですが、 今回はゆっくり眺められます。

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滝見台の近くに石仏が安置されているとは気が付きませんでした。

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途中、悪城の壁の上部から雑穀谷が見通せるところがありました。 残念ながら、 クライミングしている人がいるかどうかまでは分かりませんでした 。

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美女平近くに旧登山道に関する説明がありました。

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雷鳥沢を出発して10時間近く、ようやく美女平駅に着きました。 駅の建物の側に「美女杉」なるものがあります。いつもロープウェ イとバスに乗り換えるだけで、 建物の周りを歩いたことが無かったので、 この杉の存在には気が付きませんでした。この杉があるので、 この辺りを「美女平」と呼ぶそうです。

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雲行きが怪しくなってきたし、十分歩いたので、 美女平から立山駅まではロープウェイで下山しました。 天候に恵まれた良い山行でした。

 

【沢登り】高山木地屋渓谷

★2022年7月24日(日) 曇りのち晴
★メンバー:6名 
機関車、ピーク班長、浦G、よっぴ~、すーちゃん、稲ちゃん
★コースタイム: 丹生川ダム奥から入渓(900m) 8:30 ⇒ 二又 11:20(沢歩き終了) ⇒ 昼食、林道歩行開始 11:40 ⇒ 入渓地点 (900m) 12:25

[内容]   ロープやクライミングの技術を必要とする箇所は無く、初級のグレードの沢でした。ところどころ、泳ぎが楽しめそうな深水のところはありましたが、曇り空で気温が高くなかったため、泳ぎたいと言う気にはなりませんでした。途中から、夏らしい青空が広がり、気持ち良く山行を終えることが出来ました。

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前穂高岳 北尾根

☆山行日☆

2022年7月23日(土)雨のち晴れ~24日(日)快晴

☆メンバー

スキー講師Y田・イタリアン(元会員)

☆日時

7月23日

7:20あかんだな駐車場→8:00上高地→11:00横尾→13:30涸沢小屋

7月24日

4:00涸沢小屋→5:50北尾根5.6のコル→10:00前穂高岳→13:00岳沢小屋→上高地

 

 

 

【岩登り講習4】

★2022年07月09日(土)

★メンバー3人:しげっち、稲ちゃん、すーちゃん

 暑いなか、雑穀谷で岩トレです。例年であれば梅雨時で雨天を気にしての岩トレになるのですが、暑いためか我々以外のクライマーはおらず貸し切り状態。先月まで多量発生していた毛虫は気にならない程度に消えていた。

 午前中はAフェースで、基本的なことの練習。午後からはおらっちゃロックの裏側のフェースで登りとビレイの練習です。

 


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