★2023年9月14日(木) 晴
★メンバー:1名 稲ちゃん
★コースタイム:
中の湯6合目登山口 5:10 ⇒ 8合目女人堂 7:05 ⇒ 剣ヶ峰山頂 9:00 ⇒ 王滝頂上9:30 ⇒ 二ノ池山荘 10:20 ⇒ 飛騨頂上 11:50 ⇒ 三ノ池避難小屋12:30 ⇒ 8合目女人堂 14:10 ⇒ 中の湯6合目登山口 15:45
2014年9月27日の噴火からほぼ9年ぶり、今年7月29日に 山頂付近の通行規制が一部解除されたので、 御嶽山に登ってきました。
前日夜に中の湯登山口の駐車場に到着。 車中泊して翌日早朝から歩き始めます。
登山口には立ち入り規制情報が掲示されています。
登山道はよく整備されており、8合目まで木の階段が続きます。
2時間ほどで8合目の女人堂に到着。8合目から、 ごつごつした火山性の岩場に風景が変わります。
8合目から山頂に向かう途中、乗鞍岳、 その向こうには北アルプスが見渡せます。
岩肌にへばりつくように立てられている石室荘、 覚明堂が見えます。
女人堂から2時間ほどで剣ヶ峰山頂付近に到着。山頂に向かう最後の階段の近くにはコンクリート製のシェルターと 慰霊碑が立てられています。
山頂に向かう最後の階段です。
途中、火山灰に埋もれた灯篭を見かけました。
登山口から4時間ほどで剣ヶ峰の山頂に着きました。 雲海の向こうに乗鞍岳と北アルプスが見えます。
山頂には金属製のシェルターが設置されています。
三ノ池方面の景色です。 かつてはエメラルドグリーンの水をたたえていたそうですが、 今は火山灰で完全に埋まっています。
王滝頂上方面の景色です。写真の右手奥に2014年に噴火した噴 火口があります。
剣ヶ峰山頂から王滝頂上に向かう登山道の入口にはなるべく滞在時 間を短くするよう警告文が掲示されています。
多くの犠牲者が出た八丁だるみ周辺には金属製のシェルターが2つ 設置されています。
龍王頂上に到着。
噴火で破壊された避難小屋は立て替えられています。
王滝頂上から剣ヶ峰方面の景色です。遮るものは何もありません。 ここで火山弾を受けたら、ひとたまりもありません。
王滝頂上を後にして二ノ池山荘に向かいます。 この小屋も噴火の際は大きなダメージを受け、 新しく建て替えられました。
二ノ池小屋を越え、 サイノ河原に向かう頃にはガスで出てきました。 あちこちに仏像とケルンが建てられた不思議な風景が広がっていま す。
飛騨頂上に到着しましたが、ガスで何も見えず。
三ノ池には水がありました。
三ノ池避難小屋から三ノ池ルートを通って8合目の女人堂まで戻り ます。こちらは登りに通った登山道とは違い、 岩肌に張り付いた木道、沢、 ごつごつした岩場を通る変化に富んだルートです。
女人堂から登りで通ったルートに合流し、無事下山しました。
噴火から9年が経ち、 噴火の傷跡を示す痕跡はほとんど残っていません。 数十センチ積もった火山灰は撤去され、 火山弾で破壊された山小屋や避難小屋は新しく建て替えられていま す。この山で一度に58名もの方がなくなられたとは信じられない 気分でした。(58名の犠牲者のうち、33名が剣ヶ峰山頂付近、 16名が八丁だるみでなくなっています。) 亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。