★開催日
2020年6月21日(日)晴れ
★参加者
しげっち、スキー講師Y田、ジョー、O嬢、ミスター(旧会員)、お、ちこさん&クライマーY島(別ルート)、みっちゃん(記録)
★登攀ルート
Aフェース、Bフェース
★練習メニュー
ボディビレイ、支点確保、懸垂下降、マルチピッチ
冬からのコロナ騒動もようやく収束の兆し。当たり前の日常が徐々に戻ってきつつあるこの頃、山登りも自粛ムードはずいぶん緩和されて毎年この時期に行っていた岩登り訓練を実施することができました。当会は夏には沢登りの山行が盛んで、また北アルプスの剱岳、槍・穂高岳なども毎年何かしら計画があがりますので、岩場での身の処し方や沢登り、岩登り、フリークライミングに共通のロープワークや登下降の技術を覚えておく必要があります。初心者ばかりでなく会のベテランも自分の技術確認のために参加されます。この週末、土、日曜日とも訓練の予定だったのですが、土曜日は天候不良により中止に。日曜日のみの実施となりました。
雑穀谷Aフェース。中央とやや難易度の高い左側のルートにトップロープをかけ訓練開始。まずはベテランより初心者にロープワーク基本事項、クライミングギアの使い方の指導。
初心者3人、真ん中のルートは比較的難なくクリア。この左側のルートが初心者にはなかなかきついのです。3人ともほうほうの体でどうにか登ったといったところでしょうか。
ベテランのビレイは安心なのですが。これも覚えておくべき技能。交代でさせていただきました。
旧会員の方も応援に駆けつけてくださいました。別ルートにいらしたクライマー会員の方も様子を見に来て下さり、温かい声掛けをして頂きました。感謝の極みです。
午後からはBフェースの方へ。マルチピッチの訓練。本来ならリード(先頭)で登るのを交代でするのでしょうが。初心者はベテランについてセカンドで登りました。
難易度はAフェースとさほど変わらないかと思いますが。距離は長くなります。
先生のいらっしゃるところを目指します。
登り切ったらあとは懸垂下降で降りていきます。
高度感との闘いは自分との闘い。落ち着いて慎重に…。こういった体験は非常時に落ち着いて行動できる強いメンタルを養うトレーニングにもなるかと。
ベテランの懸垂下降はやはり違います。猫のようにしなやか。こういったお手本を間近で見るのも非常に勉強になります。
練習メニューを一通りこなし終わったのが16時。実に内容の濃い一日でした。お天気にも恵まれ(暑かったですが)、岩も乾いていて登りやすかったのではと思います。
山岳会に入っているからこその貴重な経験、訓練を実施して頂いたことに初心者3人、この場を借りてお礼申し上げます。教えて頂いたことを繰り返し練習するとともに、安全確認など総合的な知識の習得にも目を向けてより山を楽しむことができたらと思います。