薬師岳(2926m)鳶谷滑降

★山行日
2010年5月3日(月)快晴
★メンバー
Yドクター、機関車(記録)
★コースタイム
立山駅P(460m)発0:30⇒湯川谷出合(840m)2:25⇒斜面取付き(1200m)4:30⇒1645mピーク5:55⇒丸山(1962,6m)7:05⇒2157mピーク8:55⇒北薬師岳(2900m)12:00⇒薬師岳13:20〜13:55⇒鳶谷登り返し地点(1830m)14:30⇒2157mピーク16:10⇒丸山17:30⇒スゴ谷出合18:20⇒立山駅P着21:00


7年前の夏(2003年8月)に鳶谷を遡行した時から描いていた構想(計画と実行)が、紆余曲折を繰り返しながらもようやく終止符を打つ時がやってきた。薬師岳は列記とした富山県の山である。また、薬師岳の西側に広がる広大な斜面を堪能するにはどうしても富山側から登る必要があった。あと、自分にとって今年はいろんな意味で節目の年だったのでシーズン当初から着々と準備を進めていた(と言っても殆ど体力作りでしょうか)。ただ、今回の山行に到ってこの方面に何度か同行して頂いていたEAS氏が、諸事情で参加出来なかったのが非常に残念であった。


昨年の北薬師岳以来、薬師岳から鳶谷を滑り登って来た尾根に登り返す計画を思い付いたが、プラス3時間位掛かりそうなので立山駅駐車場を0:30に出発する事にした。前日の夕方に駅前の駐車場に到着して明日に備えて仮眠を取った。0時前に起床して定刻の0時30分に自転車にまたがり駅をスタート。Yドクターは相変わらずママチャリだが、砂防道路の長いガタガタ道は本当に大丈夫だろうか。



砂防道路の状況は、数箇所デブリ跡で道を塞いでいたが自転車を押し歩いて通過。心配していた橋も全て架かっていたので2時間弱で湯川谷出合に到着。この先、スゴ谷出合との丁度中間辺りで雪が目立つ様になったので此処からシール歩行に切り替え。スゴ谷出合まで雪切れの為2〜3回スキーを外したがスゴ谷の橋を渡った以降雪はタンマリ有った。S字状の林道をカットして昨年と同様緩い斜面から登っていく。



1645mPから若干高度を下げ、丸山に向けて北側の浅い谷状を登って行く。丸山のピークから一旦コルまで高度(150m)を下げるので右から少し巻いた。コルから北薬師まであと1100mだが頑張るしかない。2157mPまで意外と時間が掛かり目標の12:00(北薬師)まで怪しくなってくる。大斜面に取付いてから展望も広がり少し調子付いてきたが、標高2600mから先がやっぱり辛かった。どうにか12:00丁度に北薬師岳到着。ここから薬師岳まで稜線漫歩と高を括っていたが予想以上のアップダウン。急な下りには雪が付いておらず岩が露出して凍結している所が3箇所ほど有り難儀した。薬師岳直前のピークから残り僅か標高差50mがキツイ登りだった。




そして13;20念願の薬師岳山頂に到着。風は強かったが山頂の社が風除けになってくれたので安心して休む事が出来た。夏の薬師岳は何度も来ているが、この時期の景色はまた格別である。雪は山頂から西側の広大な斜面に繋がっていたので、山頂でシールを剥がして鳶谷へ滑り込む事にした。幾つかのシュプールに導かれ大斜面に入っていく。兎に角デッカイ斜面だ。滑っても滑ってもまだ先に大斜面が広がる。標高2500m辺りから谷らしくなり、いよいよ核心部に入っていく。標高2300mから谷は傾斜は増すが綺麗な斜面で穏やかな印象さえ受ける。快適に滑って行きあっと言う間に下部二又に到着。此処まで来れば安心。緩斜面をしばらく進むと間も無く登り返しポイントに着いた。



丸山から登って来た尾根の2157mPに登り返す訳だが、当初予定していた尾根は雪のつき具合が悪いので向って右側の谷を登る事にした。この谷は上までびっしり雪は繋がっていたが、落石の心配が有るので上を見ながら慎重にシール登行。適度な傾斜で登り易かったが疲れがピークに達してきた。気合で登り切り2157mPからシールを剥がして丸山とのコルまで滑り込む(アップダウンに注意)。此処で本日3度目のシールを張り、丸山まで最後150mの登り。もう夕暮れが迫ってきている。2人とも渾身の力を込め何とか丸山に到着。此処からあと30分有ればスゴ谷の橋まで到着出来るだろう。一目散に降り1645mPから北側の急なルンゼを降って行く。雪は繋がっていたので最短でスゴ谷の橋まで来る事が出来た。此処から自転車デポ地まで30分。そこでヘッドランプのお世話に。悪路の降りの自転車はとても危険。スピードを控えながら21:00遂に立山駅Pに到着。



準備を整え立山駅駐車場を0:30出発   昨年と同じ斜面に取付いた(背後は鍬崎山)

丸山のピークは右から少し巻いた    2157mピークから鳶谷上部二又(右下)

稜線直下の急斜面を登る        丸山(右中央)から尾根を登って来た

薬師岳に到着だが今回は通過点    薬師岳山頂からカール側に沢山のシュプール

鳶谷の登り返し付近(ほぼ中央)を覗く  手前の小ピークから薬師岳最後の登り

長い長い登りの末ようやく到着     北薬師岳立山連峰を遠望

槍から穂高連峰も素晴らしい眺め    山頂から広がる大斜面(足が持ちません)

滑っても滑ってもまだ有ります     鳶谷2500m付近で一息入れます

上部二又(2100m)は問題なく通過    上部二又から下の核心部もご覧のような斜面

下部二又(1970m)を通過した所     下部二又から緩斜面を登り返し地点まで

登り返しの谷は落石に注意       谷は適度な傾斜で登り易かった(でも辛かった)

丸山で薬師岳に別れを告げる(有難う・・・) 1645mPまで登って来た浅い谷を滑る  

1645mPから北側のルンゼを滑った   スゴ谷出合にてスキーはほぼ終了