★山域・山名
鳴谷山(1596,6m)〜砂御前山(1326,0m)
★山行日
2010年3月14日(快晴)
★メンバー
EASさん、S嬢(めっこの会)、キヨさん、Yドクター、ボーダーT、機関車(記録)
★コースタイム
大杉谷林道除雪終了点(550m)7:00⇒斜面取り付き(900m)9:10⇒1249mピーク10:05⇒鳴谷山山頂11:15〜11:40⇒北俣谷(1020m)12:30〜13:10⇒
砂御前山山頂14:00〜14:25⇒下杉谷(林道)16:00⇒大杉谷林道除雪終了点16:35
昨年、白山一里野スキー場からハライ谷周回が面白かったので、その周辺にも楽しめる所が無いだろうか。そんな時にこの山が浮かんだ。両ピークとも南側には山スキー向けの良い斜面が広がっているので何とか2つを繋げたいと考えていた。実は昨年の秋に登山道を利用して下見に来ているが、砂御前山付近の稜線は痩せて、直下も急斜面になっている事を知り尾根コースは難しいと思った。地図とにらめっこしている内に、鳴谷山から北俣谷まで滑り込んで砂御前山から延びる尾根を登り返す事を思いついた。ただ、長い林道歩き、緩斜面、南斜面(厳冬期でもパウダーはあまり期待できない)の事もあり残雪期まで待っていました。
金沢から国道157線を南下し、今シーズン営業していない白峰温泉スキー場を過ぎると、スノーシェード下に架かる橋を渡る。300mほどで林道は2手に別れ左はスキー場へ、右が大杉谷林道の始まりで、ここまで除雪がしてあった。林道の積雪は30〜50センチくらい。準備をしてシール歩行開始。
下杉谷までは雪切れが2〜3箇所有ったが、それ以降は無かった。下山予定の下杉谷の斜面は何とか雪は繋がっておりどうにかなりそうだ。出発から2時間余り掛けてようやく取り付き斜面に辿り着く。標高は丁度900mで2つのヘアピンカーブの真ん中あたり(900mの等高線と林道が交わっている所)。
しばらくは杉の植林帯で高度を上げるとブナの林で開けて来る。約1時間で予定通り1249mピーク右横の林道に出た。ここから林道を200m程歩き再び斜面に取り付く。順調に高度を稼ぎ、11時過ぎに鳴谷山山頂に到着(林道歩きの方が少し時間が掛かった)。
山頂は広い雪原で白山が至近距離で迫ってくる。白山は双耳峰の独立峰のイメージが強いが、鳴谷山から見た景観は巨体が連なり、まさに白山連峰のいでたちである。おっと、景色に見とれてばかりいてもいけない。先は長いのでシールを剥して行きますか。
山頂から前方の砂御前山を見ながら滑り出す。雪質は数日前に降った雪が、まだ完全に締まっておらずスキーが潜り重くて滑り辛い。コースは少しづつ左へカーブしており、北俣谷が近づいてくる。谷は割れ始めていたが標高1020m付近の比較的地形の穏やかな所で、スノーブリッジを見つけ対岸に渡る。ここでシールを貼って砂御前山までの標高差300mを登り返す。尾根の途中1218mピーク直下は少し急であったがシール歩行に問題は無かった。そして第二の目的地砂御前山に14:00到着。山頂から白山の展望。そして今滑って来た鳴谷山の大斜面が目の前に広がる。
山頂からは南西に延びる尾根を70m程降り、コル付近から南斜面に飛び込む。標高1000m付近まで重いながらも快適な斜面であったが、同950m付近は平坦な地形でルート取りに気を使う。下部に来ると小さい沢でも流れが出ており、渡渉を1回交えて予定通り下杉谷右岸の斜面から林道に降りてきた。ここまで来ればあと僅か。林道を30分ほど漕いで除雪終点に到着。
重い雪質で登りも降りもかなり疲れましたが、予定していたコースをほぼ遂行出来たので充実した山行となりました。
下杉谷(正面)付近の林道 標高1100m付近で杉植林を抜ける
展望が開けて来る(標高1400m) 名峰白山をバックに(鳴谷山山頂にて)
白山の展望は一級品です 山頂から砂御前山(正面奥)に向けて滑る
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前方のSBを渡った(北俣谷1020m)
砂御前山から白山と手前に鳴谷山 砂御前山中間部のまったり斜面