toyama-rouzan's blog

富山勤労者山岳会(略称:富山労山)の山行報告です

白木谷(白木峰)沢登り

★山行日
2012年7月15日(日)雨のち曇り
★メンバー
tada♂、キヨさん、沢ヤか?Y、ボーダーT、tada♀、峰不二子、名ばかりリーダー
★コースタイム
ほうのき橋(万波川)下流300m発7:12⇒白木谷手前の橋7:59⇒白木谷入渓9:05⇒上部二又(1260m)11:25⇒白木峰(浮島)12:50〜13:20⇒上部二又(1260m)14:30⇒1371mのコル15:22⇒ほうのき橋(万波川)下流300m17:05



白木峰の語源はこの白木谷からとった名前だと思われるが、白木峰周辺でこの谷だけが残っていた(真川谷、大谷、大坂谷などを遡行。杉ヶ谷は人の手が入り過ぎており対象外)。アプローチが長く二の足を踏んでいたが、今回のルートなら重複するコースは僅かで車を回す必要も無いので面白いと思った。
国道360号線をJR打保駅前から林道に入り万波峠を目指す。標高約1000mで万波川に掛かる橋を渡ると道は三叉路に。右折して下流に向かうが、此処からはガタガタ道でセダンタイプのY号は何度も腹を擦った。取水口付近に有る「ほうのき」橋で右岸に渡り更に300mほど進むと2台駐車できるスペースが有った。対岸に丁度此処に降りて来るであろう支沢が有るが、はたして予定通り無事降りて来る事が出来るだろうか。

準備をして林道を歩き始めるが白木谷出合いまで約4kの道のりである。途中から崖崩れで車は通行不可。予想通り雨が降ってきたが心配するほどでもない。白木谷出合いで谷に降りる予定であったが、知らぬ間に白木谷右岸に有る林道に入っていた様だ。林道とは名ばかりで踏み跡が有る程度の藪漕ぎ状態であった。早めに谷に降りたかったが谷は深く仕方なく林道とは言い難い悪路を藪を漕き分けながら歩いた。標高約950mで漸く谷に降り立つが、それまで結構強い雨が降っていたのでそれはそれで良かったのかも知れない。


水量は若干多めだが遡行に支障をきたすほどでもない。天気も回復に向っている様だ。入渓して暫くで古い堰堤が一基有った。林道が奥まで続いていたので有る程度予想はしていたのだが・・・。4〜5mの小滝が幾つか出てくるが、直登出来ないものは簡単に巻く事が出来た。やがて水流が真っ二つに分かれる二又(1260m)に到着。予定の時間より少しオーバーしているが計画通り稜線を目指す。水流が段々細くなり稜線直下で藪漕ぎに。何とか県境稜線上に辿り着いたが猛烈な藪で歩行が困難。県境界上は刈り開けてあるかと思ったが甘い考えだった。藪の隙間からニッコウキスゲの咲く草原帯が見えた(多分そこが浮島の池だろう)がまだ距離が有りそう。ここは一旦隣の谷(真川谷源流)に降り(僅か10mほど)沢を詰めた方が早いし楽だろう。これは沢登りでの常套(じょうとう)手段で白木峰の様な山頂付近が穏やかな地形には有効で、まんまと藪漕ぎ無しで浮島の池付近の登山道に出た。


道無き道を長時間歩き続けこの楽園に辿り着いた瞬間は、何とも言えない清々しさがある。なんて贅沢な遊びなんだろう(お金を掛けずに心を癒してくれます。と言うかこんな気持ちはお金では買えませんよね!)。浮島で軽い食事をして、辿って来たルートを上部二又まで戻る。此処から白木谷と万波川に挟まれた尾根を乗っ越そう(約100m)と言うわけだ。地図で見るより斜面は意外と急で時間が掛かったが予定通り1371mPのコルに到着。さあ後は降るだけだ。藪を少し掻き分けて降れば直ぐに沢状になり水流が出てきた。結局下降に使用した谷は滝は無く順調に高度を下げ万波川に降り立つ。対岸に渡ると直ぐに車に到着し長い一日が終わった。




 
白木谷手前本流の橋にバイクが放置    入渓後かなり奥まった所に堰堤が有った
 
童心に還り30年前?を思い出す(あの〜私達まだ生まれていませんけど〜???)
 
4〜5mの小滝もいくつか有り       ここは滝に打たれ修行をしました
 
中に入るにはちょっと気温が低かった   沢伝いに行けば藪漕ぎせずに稜線に出た
 
近くの浮島の池で記念撮影        上部二又まで戻り尾根越えを目指す
 
1371mPのコルに到着(道が刈り開けてあった) 支流を降り万波川本流に到着
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