toyama-rouzan's blog

富山勤労者山岳会(略称:富山労山)の山行報告です

立山川〜雄山(3003m)

★山行日
2010年4月25日(日)快晴
★メンバー
EASさん、Yドクター、機関車(記録)
★コースタイム
剣青少年研修センター前4:00⇒馬場島5:00⇒東大谷出合7:05⇒室堂乗越10:20⇒雄山山頂13:20⇒室堂乗越15:10⇒馬場島17:00


雄山を目指すには立山の字が付くこの川から登るのが、本当の立山登山だと意味の無い拘りが有った。
2年前にも立山川から雄山を目指したが天候悪化の為、山頂目前で撤退した経緯があるが果たして今回は・・・

2週間前の奥大日岳の時と同様、剣青少年研修センター前(ゲートが有ります)から自転車にまたがりペダルを漕ぎ始める。馬場島までおよそ1時間、周辺には50cm位の積雪がある。早月尾根登山口駐車場付近から雪が繋がっていたので此処からシール歩行を開始する。立山川に掛かる橋で一旦スキーを外したが、以降雪は途切れる事は無かった。


取水口より先で対岸(右岸)に渡る所は多少の雪割れは有ったが、雪量は豊富で通過に全く問題は無かった。恐らく5月中旬までは大丈夫だろう。毛勝谷出合付近も雪割れは殆ど無かった。今朝は冷え込みが厳しく、風が冷たくまだ陽も当たらないので耳当てが無いとちぎれるほど痛い。標高1800m位の二又でようやく陽が当たり寒さも和らいだ。此処から真っ直ぐに稜線まで伸びる左の谷を登る。谷はデブリが所々出ていたが通過に支障は無い。稜線直下はクラストの急斜面であったがクトーで何とか這い上がる。


室堂乗越に到着すると景色は一変。室堂周辺の山々が綺麗に見渡せる。雄山と山崎カールも目に入るがまだまだ遠い。一旦シールを剥がして雷鳥平まで滑り込み、再度シールを貼って山崎カールから雄山まで最後の登りにかかる。足取りは重くなったが何とか標高2700mまで来た。しかし、傾斜はきつくなり風も出てきて斜面もカリカリになってくる。クトーの刃も刺さら無くなり、ローソク岩(標高2800m)の窪地でアイゼン歩行に切り替える事にした。ちょうどその頃、100m下で登っていた仲間二人がギブアップ宣言。みんなの代表として一人で山頂を目指す事に。そしてローソク岩から30分、大汝山側のコルから念願の雄山山頂に到着。360度の大パノラマが広がるが風が冷たい。二人を待たせているので早々に降る事に。



山頂までスキーを担ぎ上げたが、社務所まで歩いて降り裏から滑り込んだ。上部の雪は緩むどころか益々硬くなり、エッジを効かせて横滑りで慎重に高度を下げた。ローソク岩から下は幾分傾斜と雪も緩み緊張感から開放される。ほどなく二人の待っている所(標高2700m)に戻り、キャンプ場がある雷鳥平まで滑り込む。ここから室堂乗越まで僅か150m程の登り返しだが疲れもピークに達し非常にきつかった。



室堂乗越まで来れば後は降るだけ。立山川上部は雪も緩んでおり快適に滑ることが出来た。下部に来ればデブリや石の障害物を避け退屈せずに?立山川に架かる橋のたもとまで滑ってくる事が出来た。




 
早月尾根登山口付近から雪が繋がっていた 取水口から先の立山川の様子
 
毛勝谷出合付近で雪割れは殆ど無かった  朝陽に当たる室堂乗越が見えたきた
 
標高1800m付近で直線的な左の谷へ入る  室堂乗越直下 右奥は毛勝三山
  
室堂乗越より立山を望む         雷鳥平まで一旦降り力を蓄える
 
雄山まで残り700m ガンバ       山崎カールのシンボルローソク岩 左のコルを目指す       
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ローソク岩からカールを見下ろす     雄山神社が見えた!山頂まであと少し
 
雄山山頂から剣もバッチリ        立山最高峰の大汝山(写真右)
 
室堂平と大日連山            山崎カール下部は快適な斜面だった
 
立山川源頭斜面も楽しい滑りだった    立山川に掛かる橋まで滑って来る事が出来た