toyama-rouzan's blog

富山勤労者山岳会(略称:富山労山)の山行報告です

白馬岳

山行日
2009年6月12日(金)〜13日(土)  快晴&ガスガス
山域
白馬岳 (2932m)
メンバー
ボーダーTさん、スキーヤーK(L記)
コースタイム
6/12 猿倉 8:00 ⇒白馬尻 9:00 ⇒葱平 11:20 ⇒村営頂上宿舎テン場 13:00 ⇒白馬岳 15:00 ⇒ 三国境の手前(2800m) 16:00 ⇒テン場 17:00
6/13 村営頂上宿舎テン場 7:30 ⇒白馬尻 9:30 ⇒ 猿倉 11:00

いつも眠れず、人のイビキを聞きながら朝を待つ、辛い小屋泊が嫌になってきて、ひょっとして、1人でテント泊なら眠れるかも知れない・・・と思いついたソロテン計画。デビュー戦は通い慣れた白馬岳へ、アドバイザーとしてボーダーTさんに同行をお願いしました。

Tさんの寝坊で出発が遅れましたが、初日は終日好天予報なので焦らずのんびり。 猿倉の駐車場はガラガラ。林道沿いはシラネアオイサンカヨウニリンソウなどの花盛り。
白馬尻の小屋は建設真っ最中でした。青空の下の大雪渓は貸切状態。さすが平日です。相変わらずガラガラとしょっちゅう落石がありますが、視界がいいので安心。

しかし、いくら超軽量1人用テントとはいえ、やっぱり全装担いでの登りはキツい。アイゼン無しで急登をサクサク登っていくTさんのペースに着いて行けない。社交的なTさんは、行き会う人ごとに声を掛けては情報交換していますが、私はその間にちょっとでも距離を稼ごうと、おしゃべりは我慢して黙々と歩を進めます。
小雪渓の上のお花畑もまだすっぽり雪の下。最後はバテバテ気味で頂上宿舎に到着。それでも、標準コースタイムよりは30分ほど速く登れたので、第一課題は合格でしょうか。

受付を済ませ、いそいそとテン場へ行くと、なぜかそこには強風が吹き荒れていて、 テントをあっちへ飛ばされ、こっちへ倒され、設営に悪戦苦闘。ペグの刺し方や張り綱の固定の仕方など教わりながらも、殆ど1人で設営できたので、第二課題も無事クリア。

設営が終わった頃には風が収まり、頂上から三国境の手前まで遊びに行きました。 展望は素晴らしく、気持ちの良い稜線歩きで、雷鳥のペアも見られました。

ツクモグサの花はまだ少な目でしたが、やっぱり八ヶ岳と比べれば桁違いの群生です。テン場のすぐ上には、芽キャベツサイズのウルップソウの赤ちゃんも。
夕食はTさんのテントで。初めてのアルファ米は想像していたより美味しくて満足でした。
夜半から再び強風になり、テントが壊れるのではないかと心配で、ぐっすり眠れはしませんでしたが、無事に朝まで持ちこたえ、ガスッていたので、早々に撤収してそのまま下山。

葱平で、アイゼンを外すのが面倒になり、登りのステップを使って雪渓を下りていたら、一瞬足が滑った途端に止まらなくなり、そのまま20〜30m滑落してしまいました。幸いにもぶつかった岩が平らで、擦り傷と軽い鞭打ちになっただけで済みましたが、雪渓の急斜面を下る時はピッケルが無いと危険だと思い知りました。
ちょうど白馬尻の小屋に着く頃、雷が鳴り、建設中の小屋の軒下でしばらく雨宿りをしている間にも続々と登山者が登って来ました。シーズンオフでもやっぱり人気のコースなんですね。

心配していた寒さは感じず、雨風さえ無ければテントは快適に眠れそうでした。が、やはり荷物が重くてペースが落ちるのと、担ぐ時にも足元がふらつくので、長いコースや危ない岩場の続くコースは無理だと感じました。とりあえずは軽めで安全な所か、ベースを張って日帰りできる所へ、また行ってみたいと思っています。