toyama-rouzan's blog

富山勤労者山岳会(略称:富山労山)の山行報告です

赤木沢(黒部川源流域)

★山行日

2019年9月15日(日)~16日(月)おおむね晴れ

★メンバー

ひかり号(L)、キョン様(会員外)、みっちゃん(記録)

 

 今年は梅雨明けが遅めだったためか、9月に入っても気温は高め、シルバーウィークも絶好の山日和でした。わたくし記録係のみっちゃんは沢登りを始めて2シーズン、先輩方からいろんな沢の名前を聞きますが、できれば今年行っておきたい沢として、黒部川源流域にある支流「赤木沢」がありました。北アルプスの一度は訪れたい美渓、奥の廊下、誰か行かないかな?と思ってましたらグッドタイミングにて会の実力者の一人、ひかり号氏が14日から立山を縦走し、その足で赤木沢に向かうとのこと(すごい体力値ですね)またとないチャンス。同行させて頂くことになりました☻

 15日、わたくしは単独折立から薬師岳に入山、立山縦走のひかり号、キョン様と11時半に太郎平小屋前にて待ち合わせ。まるで見計らったかのように時間ぴったりにお二人が現れ、首尾よく合流できました。キョン様とは初対面、輝かしい山行歴の方ですが、穏やかで話しやすい方で、すぐにお互いのこと、山の話などなどしました。そのまま諸いろんなことを3人で論じながら。この日はテン泊です。ありがちなパターン、飲んだくれて意識不明。

 明けて16日、ゆっくり朝食を食べて出発。黒部川本流を渡渉したりヘツったり高巻いたりしながら上流に進みました。

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 アプローチはちょっと長いですかね。水は透明、お天気がいいせいかそれ程冷たいとは思いませんでした。

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 「ナイアガラ」朝日を浴びて綺麗です。

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 赤木沢出合のあたり。楽園への入り口。すでに他パーティの方々もいらっしゃいました。

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  最初の滝。右側は階段状になっていて簡単に登れます。

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 さすが北アルプスです。スケールの大きなナメ滝の連続。美景を楽しみながら歩きました。

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 晴天の青空の下、日常を忘れさせてくれる景観。

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 このようなプチゴルジュも。水量にもよりますでしょうが泳いで取り付いてみても面白いかもしれません。白い岩壁にエメラルドグリーンの水の流れ。まるでギリシャ神話の世界に迷い込んだよう…

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 2段の滝。初秋の色づき始めた風景とのコントラストが見事でした。わたくしの後ろにはやはりエメラルドグリーンの深ーい釜があります。やはり暑い時期にも来て泳いでみたいですねー。

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 しばしゴーロ帯を進みます。

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  ここも美しかったですねぇー。自然が創り上げた造形美。

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 階段状の滝。あまりの美しい景観に思わず「わあ!」と声をあげて、じゃぶじゃぶ水に入っていきました。ギリシャの古代遺跡を連想するような超絶美景。神が創り上げた大自然の奇跡です。
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 終盤の大滝。ここは右側を巻きました。一部垂直なところを登ったりもしましたが。さすが人気の沢。しっかり踏み跡がついていました。先行パーティの方々が上で手を振ってらっしゃいました。
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 大滝上部でしょうか。細かい滝がいくつも流れています。ここまで来るとギリシャ神話というより”インディジョー〇ズ”の世界といった方がしっくりくるかもしれません。

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 ジョー〇ズ博士です。ではなく。今回赤木沢企画を挙げてくださったリーダー、ひかり号です。メンバーのキョン様もなのですが靴に滑り止めを付けていらっしゃる以外、縦走スタイルのままなのですが。沢登りというより生態系の研究に来た人みたいな…実力値の程はこの目で拝見いたしました。恐れ入りました!f:id:toyama-rouzan:20190916104326j:plain

 水量が少なくなってきました。目指す稜線はすぐそこです。f:id:toyama-rouzan:20190916104917j:plain

 3股に分かれた分岐点。真ん中を行きました。

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 大草原に出ました☻

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 北アルプスはもう秋の気配…

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 赤木岳。三角点があるでもなかったですが。とりあえず休憩。わたくしはここで沢装備を外しました。

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 本日の赤木沢において。もっとも注目を集めていたのはこの方かもしれません。

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 あれにみえるは北ノ俣岳です。

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 3人でも写真は撮りましたが、そちらはプライベート写真で。何はともあれここまで来ました☻午前中は快晴だったのが何やら雲行きが怪しいような。f:id:toyama-rouzan:20190916141249j:plain

 結構ガスってきましたが、雨でもないです。15時、太郎平小屋着。三連休最終日の午後、小屋前はガラガラでした。折立まで下りる途中で雨に降られましたが、なんだかんだと話をしながらの下山でさほど気にならなかったです。

 

 今回、念願の赤木沢に非常に運良く行くことができましたのですが、自然が作ったとは信じがたいような造形美。ザイルが必要な個所もありませんし、ゆったりした気持ちで非現実の世界を堪能できたと思います。さすがは日本を代表する美渓。それぞれの滝に個性があり、いろんな地形がありました。本当にご一緒させて頂いたお二人に感謝(人''▽`)実に目の保養になりました。山やってて良かった…心から思います。もう一度来たいと思わせるところでしたが、次回はあっつい時に泳ぎも視野に入れて訪れたいですね☻