★山行日
2019年4月13日(土)快晴
★メンバー
スキー講師Y田(リーダー)、ピークハン長、k社長、
しげっち、浪速の直ちゃん、みっちゃん(記録)
★コースタイム
6:50休暇村乗鞍高原(1600m)⁻8:17スキー場TOP⁻10:47トレイ(2610m)⁻11:35肩の小屋(2760m)⁻12:50剣ヶ峰(3026.3m)‐
13:45コルからドロップイン‐15:15休暇村乗鞍高原
3000m級百名山の乗鞍岳、その頂には夏山では登ったことがありましたが、山スキーで登るのはわたくしにはまだ早いと考えておりました。「行けるところまで行ってみたらどうか?」とスキー講師Y田氏から寛大なお言葉をいただき、一度きりの人生、ピークは無理でも挑戦してみようということに。
この日の天候は快晴。同行してくださるのはベテランエキスパート勢。環境は最高。はてさてどうなりますか…。
車が入れるのは休暇村まで。最下部からのスタート。
ついて行きます。よろしくお願いいたします。
白い雪山と青い空。息をのむ美しさ。
穂高連邦でしょうか?
リーダー・スキー講師Y田氏の力強い牽引により、なんだかんだと肩の小屋まで来ました。予定では私はここでスキーをデポしてアイゼンで登るつもりだったのですが、この晴天、もっと先までクトーで行ってみることに。
が、山頂が近づくにつれやはり凍ってきてクトーが刺さらない事態。スキーを担いでのぼることに。スキーを流さないように、間違っても自分が滑落しないように集中力が要求される場面でした。
登ること6時間、先輩方から登頂を果たされます。
まずは牽引するリーダー。バックは御嶽山でしょうか?
リーダーとしげっち。
リーダーとピークハン長。山の雑誌に掲載される写真みたいです。
冬山に不慣れなわたくしと巻き添えになった(ごめんなさい)浪速の直ちゃんも遅ればせながら登頂。
3000m単独峰の乗鞍岳。360°大パノラマです。これぞ人として生を得た歓び(オーバーですが) 山登り始めて良かった…。
登頂を果たしたところでいよいよ緊張の下山です。スキーは山頂直下まで持ってきましたが…。ゆっくり行けば大丈夫じゃないかとのリーダーのお言葉。他の先輩方からもアドバイスを受け、斜面をみると、話に聞く「碧氷」はこの晴天でかなり溶けた模様。急斜面でアイスバーンではありますが…いけるかな?うん行ける!女は度胸で滑走いたしました。エッジはちゃんと効きました(ホッ)。
何か一つぐらいお役に立ちたくて。斜面途中で同行の皆様の滑走を撮影しました。
豪快に滑ってらしゃったのは今回光栄にも御同行いただけた大ベテラン・ピークハン長氏。何度か山行でご一緒いたしましたが、経験値、体力共素晴らしいです。山スキーの腕前もそうとうなもの。その証明が
この滑りです。
3000m級大斜面をかっこよく降りて行かれました。
あのフォーム、あのキレのあるスプレーのまき散らしは…
やっぱり。リーダー。私の前方は凍って青光りしていたのですが、この方には関係ありませんでした。
実力者・しげっち。この急斜面でどうしてあの姿勢が保てるのか…?
この方にとっても凍ってるなどというのは、どうでもいい話でした。
浪速の直ちゃん。身体能力の高さで短期間でこの大斜面を難なく降りれるまでに。
労山に入って正解でしたね。男をアゲました。
ちなみにわたくし。先輩が撮ってくださいました。
皆さんのようにスプレーは上がりません。でもこのアイスバーン急斜面。転べば下までサヨナラーになるかも。「転ばないで安全に降りる」ことに特化しておりました。結果正解だったと思います。不思議と恐怖は感じませんでした。今日の乗鞍岳の美しさなのか先輩方からの温かい声かけのおかげか…。
(スキー講師Y田氏 乗鞍岳大斜面より峰々を望む)
どこから降りるのがいいか自分で考えながら滑れるのも山スキーの楽しさかと。
他の方々より技術・体力共大きく劣るわたくし。降りて行くうちにじわじわと足が疲弊してきました。標高差1400m・登り6時間、きつくないわけがないです。とにかくついて行くんだという気合で無事ゴール地点にたどり着くことが出来ました。
そして大きな達成感とともに、好天気にて迎えてくれた乗鞍岳と、素晴らしい先輩方に感謝して帰宅の途につきました。
わたくしみっちゃんは山スキー一年目です。スキーもうまいとはいえません。にも関わらず、このロングコースを成し遂げれたのは、この日の乗鞍岳が快晴で気温が高く風もほとんどなかったこと。それと出発前にリーダーからどうしても登頂しなければならないわけではない、無理はしなくてもいいと言われていて、変にプレッシャーを感じることなく落ち着いて行動できたこと、同行してくださった方々がベテランルート経験者であったことも大きかったと思います。
気象条件の良さ、熟達した同行者、精神の安定。これらの相互作用で目的達成に至ったのではと思います。
誰しも初めは未熟なもの。この先経験者の同行を得て冬山ロングコースに挑まれる方々に、少しでも参考になればとこのブログを作成いたしました。