toyama-rouzan's blog

富山勤労者山岳会(略称:富山労山)の山行報告です

大明神山

★山行日
2018年4月1日(日) 晴れ
★メンバー
機関車さん(L)、キヨさん、沢ヤか?Yさん、スキーヤーK(記)
★コースタイム
4:20片貝第2発電所(280m)- 7:00第2尾根取付(600m)- 10:00 1292mP - 12:25 1853mP - 13:15大明神山(2082.8m)- 14:00 1700m急登下で休憩 - 15:15林道(600m)- 17:10片貝第2発電所

 自称「大明神病」の機関車さんの誘いにうっかりと乗せられて、私の日帰り山スキーでは過去最高のハードなツアーになりました。今年の山スキーの集大成は僧ヶ岳の予定だったのに、まさか大明神山になろうとは・・・
片貝第2発電所からは繋がっているように見えた雪はすぐに途切れて板を担ぎ、林道も雪切れとデブリ越えで何度も板を外して、2時間半もかけてようやく取付きに到着。取付きからすぐの谷にも豪快なデブリでまた板を担いで越え、グサグサと崩れるザラメ雪にシールが滑りまくってクトーも効かず、急斜面の辛い登りが続きました。機関車さんも沢ヤか?Yさんも余裕で「いいペース」って言ってるけど、私はシールが滑って全然ペースが上がらず、こんな調子で山頂まで辿り着けるのだろうかと半信半疑。
1700mからの急登の核心部は、沢ヤか?Yさんはそのままシールで、私と私が滑落しないか心配な?機関車さんとキヨさんは、安全優先で板を担いで直登。先行しているツボ足の3人のトレースを使わせてもらいました。稜線に上がると、猫又から続く稜線越しに剱〜大日の素晴らしい景色、左手には僧ヶ岳〜駒ケ岳。ちょうど岩峰の辺りで先行の3人が降りて来て、尾根は雪切れしていたと聞き、降りも谷でデブリ越えする事に。
9時間かけてようやく辿り着いた山頂からは、毛勝三山が目の前に。まるでご褒美のように、霞んでいた剱もくっきりと見えて来た!
風が強いので写真を撮ったら下山を開始。登りは辛かったザラメ雪は滑りやすくて降りは快調。所々に入っているクラックを避けながら、1700mまで降りてからゆっくり休憩し、谷のデブリは強引に滑り降りて、あっという間に林道到着。ここで先行していたツボ足の3人が尾根から降りて来ました。やっぱりスキーの降りは速いですね。
そしてまた長い長い林道、疲れも溜まって辛〜い、足も腕も肩も痛〜い・・・でも、フキノトウを見つけた途端に疲れも痛みも忘れて収穫に没頭(笑)
今回も穏やかな天候と頼もしい仲間のお陰で無事登頂し、素晴らしい景色を眺めながらの滑走を楽しめました。まだ「大明神病」には感染していないはずですが、いつ発病するか心配です。

今回、シールはcolltexのWhizzzを使用しました。乾雪ではBDのアセンション(毛足の長い旧モデル)と比べても遜色ありませんでしたが、湿雪では明らかに滑り易い事が判明。春スキー用には向きません。これからシールを購入される方はご注意を!


片貝第2発電所からスタート

長い長い林道歩きは雪切れとデブリの連続でうんざり・・・

取付きからすぐの谷にもデブリ

ようやく山頂方面が見えて来たけど、まだあんなに遠いの〜

今日は海は霞んでます

シールが滑りまくって疲れる〜(泣)

沢ヤか?Yさんは好調に先行

他の3人は1700mの核心部直下で少し休憩

50mほど直登。板が重いぜ!

山頂は陰に隠れてまだ見えていません

岩峰までくればもう少し

最後はゆるゆると登って

毛勝山がドーン!

9時間かけてようやく登頂、遠かった・・・

剱岳

僧ヶ岳と駒ヶ岳

登りにくかったザラメ雪は板が走って降りは快調

左手にはこの景色

絶景を眺めながらかっ飛ばします

所々にクラックがあるので気をつけて

ここはゲレンデで思い思いにシュプールを描く

機関車さんも借り物の板で絶好調

下部は少し重くなってきた

巨木マニアのキヨさんのリクエスト写真です

谷のデブリはリーダーの命令で強引に滑り降りました