toyama-rouzan's blog

富山勤労者山岳会(略称:富山労山)の山行報告です

黒部川源流・赤木沢

★山行日
2011年8月14日(日)晴れ
★メンバー
沢ヤか?Y(L)、機関車(記)
★コースタイム
折立登山口4:00⇒三角点5:10⇒太郎平小屋7:00⇒薬師沢小屋8:25⇒赤木沢出合9:40⇒大滝11:05⇒稜線12:40⇒太郎平小屋14:25⇒折立登山口16:40



赤木沢と言えば北アルプスを代表する沢であるが、何時でも行けるという思いがあったのかこれまで足を踏み入れる事は無かった。Yさんも仕事がら山中泊は中々困難でまだ行ってはいなかった。1週間前のネットに日帰りの報告がいくつか出ていたのでYさんにこの件を提案すると待ってましたとばかりに話に乗ってきた(二人の思いが合致した)。ただし体力的に少し不安があったので、前泊早朝出発(4時出発17時下山予定)で自分なりに無理の無い計画を組んだ。




前日の夕方折立に着くと手前から長蛇の路駐。奥の駐車場には運良くスペースがあった。テン場(無料)は有ったが駐車区画は細長かったので車の後ろにテントを張った。
3時起床、準備をして4時丁度に登山口を出発。30分程で薄明るくなったのでヘッデンを外す。朝日が出る前に少しでも標高を稼いでおきたい。五光岩辺りでようやく日が差すがこの辺ではもう心地良い風が吹いている。ゆっくり3時間掛けて太郎平小屋に到着。薬師沢小屋までは枝沢が幾つも有り水には困らない。薬師沢と黒部川本流に挟まれた細い尾根を降って行くと薬師沢小屋が見えてきた。小屋前のテラスに梯子が掛かっており、それを降って黒部川に降り立つ。ここで沢靴に履き替え待望の遡行開始。何時もは藪沢ばかりなので長袖は必須なのだが、ここは天上の楽園。虫も藪も無いので半袖で遡行する事に(でも後から真っ赤になり後悔)。




川幅は広く最初は河原歩きと言った感じで概ね左岸を行く。途中からヘツリが多くなり赤木沢出合の手前でちょっとした高巻きもある。写真でよく見るミニナイアガラの手前に赤木沢が注ぎ込んでいた。入口は平凡な感じだが直ぐに赤木沢らしい?滝が出てきた。谷は穏やかで水量も手頃で滝も殆ど直登出来る。ここまで5パーティー程追い越した所で大滝のお出まし。ここは左岸のふみ跡を辿り高巻く。半分を越えた所から踏み後は少し判り辛くなるが、概ね右側の木や枝を掴みながら登って行けば問題なし。




大滝を巻き終えると直ぐに右からの支流に出合う。本流をそのまま行き中俣乗越に出れば最短で登山道に出るが、帰りの登山道が長いので帰りが一番近そうなこの支流を登っていく。この沢も開放的な遡行が続き本当に気持ちが良い。水流が細くなると草原地帯に出た。後は赤木岳を回り込む様にして登って行くと北ノ俣岳とのコルに着いた。登山靴に履き替え後は帰るのみ。途中、北ノ俣岳から気になる山(赤木平)が見えた。近くには岩の塔(高さは10m位か)が林立しているのが肉眼でもはっきり判る。う〜ん気になる、来年の課題でしょうか。


 
早朝4時丁度に折立登山口を出発     3時間ほどで太郎平小屋に到着
 
薬師沢小屋に到着            小屋前のテラスから黒部川本流に降りる
 
河原歩きから徐々に谷は狭まる      出合が近づくにつれへツリが多くなった
 
ミニナイアガラ?の直前に赤木沢が有った 赤木沢の入口 左岸の岩をヘツル
 
入って最初の滝
 
 
 
                    標高を上げると背後に水晶岳(黒岳)が見えてくる
 
ようやく大滝に到着                   
 
大滝を巻いた後直ぐに右の沢に入った   源流の先に稜線が見えてきた
 
何処までも広がる草原地帯        北ノ俣岳に到着
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赤木平に見えた岩山 う〜ん気になる   ようやく太郎の小屋が見えてきた