toyama-rouzan's blog

富山勤労者山岳会(略称:富山労山)の山行報告です

浅間山

山 行 報 告
★山域名     浅間山 前掛山(2524m) 
★山行形態    一般登山
★日時      平成22年5月29日(土)〜30日(日) 29日 曇 / 30日 曇のち晴れ
★参加者     wellpine(L)、シャリバテ(食料)、はかせ、かみっちょ、やんくみ、
しょーちゃん(会員外)、cooper(記)
★コースタイム  
・5月29日(土)魚津13:30→浅間山荘キャンプ場16:50  宴会の後21時、就寝。
・5月30日(日)4:00起床 5:30出発→火山館7:13→外輪山分岐8:45→シェルター9:00 〜9:45→前掛山10:00→火山館(昼食)11:15〜12:00→不動滝12:40→浅間山荘キャンプ場(テント撤収と入浴)13:20〜14:30→魚津18:15


  13時30分、参加者7名全員そろってリーダーの車に乗せて頂き、一路連合赤軍事件で有名になった浅間山荘に向かう。ちなみに、現在の浅間山荘は当時の場所ではなく、もちろん建物も別物で、事件の面影はまったくない。キャンプ場の受付をして、テントを張る。トイレもキレイで、なかなか良いテン場であった。しゃぶしゃぶに舌鼓をうち、酒もはずみ、宴会は大いに盛り上がった。

 翌日は4時に起床し、昨日の残りの出汁にきしめんを入れて美味しく頂いた。余分な荷物を車にデポして、5時30分に出発する。新緑がとても美しく、渓流のせせらぎを聞きながら、楽しく登山道を登る。途中で薪が多量に積んであり、看板には「登山者に歩荷を要請する」旨が書いてあった。各人、少しずつ薪を持って、まるでログハウスのような火山館まで運び、管理人にお礼を言われた。管理人によると、「毎週、土日に約200人の登山者があり、夏前に一冬分の薪が登山者の協力で運び込まれる」とのことだ。

 火山館を出て、少し行くと、賽の河原と呼ばれる低樹林帯を通る。植物がなくなって、視界が開けたら、浅黒い色の浅間山がドーンとお出ましだ。残念ながら上部はガスがかかっていて見えない。しかし、目指す山が見えることで一同気合いも入る。外輪山の分岐まで来るとここから先は立ち入り禁止。われわれはコースに沿って写真などで見たことのあるシェルターまで進む。このあたりで休憩をとり、あたりを散策する。あとはグランドキャニオンのような前掛山の尾根を登り、ピークに到着。ここからは釜山も見え、記念撮影をする。まるで映画を見るような大迫力だった。ここ前掛山も4〜500年に一度の割合で噴火をしているという。前回は天明3年(1783年)なので、次回は22世紀になるそうだ。次回の爆発時、私は生きていないが、浅間山の中では大人しく見える前掛山も内部は燃えたぎっているわけで、人知を越えた数百年単位の見えないパワーを想像し、自然の偉大さを再認識することができた。

 下りは、トレイルランニングをしている人数名とすれ違いながら、一気に降りる。天気の良い日曜日なのに、そんなに一般登山者は多くない。こんなに良い山なのに人が少ないのは、やはり活火山だからか・・・。かもしか平を越えたあたりで、本物のカモシカが現れた。我々を見ても、恐れない。声をかけるとこっちを向いてくれたので、写真を撮らせてもらった。火山館でラーメンタイムをとり、あとはのんびりと林間コースを戻る。途中から不動滝を見るコースに入り、滝を見ながらマイナスイオンをたくさん浴びた。浅間山荘に戻り、テントを撤収して、浅間山荘自慢の鉄泉(赤いお湯)に入浴して、疲れをとった。