toyama-rouzan's blog

富山勤労者山岳会(略称:富山労山)の山行報告です

黒姫山&佐渡山

【日付】2010年2月7日(日)
【山域】黒姫山佐渡
【メンバー】メガワットさん(L)&お友達3名、オギさん、サカさん、コボさん、スキーヤーK(記)
【天気】雪のち晴れ
【コースタイム】
戸隠大橋(1140m)6:45⇒黒姫山外輪山(1930m)10:00〜10:30⇒林道分岐(1270m)11:15〜11:45⇒佐渡山(1828m)13:45〜14:00⇒戸隠大橋14:50

今年一番の寒波襲来で大雪の中、当初の予定の乙妻山は半ば諦めモードで真夜中に集合して、とりあえず出発。オギさんのクライミング仲間のメガワットさんは、前日から戸隠入りしていて現地合流です。
妙高から先の道路は除雪も追いつかない状態で、戸隠大橋に到着した時は猛吹雪。乙妻へ向けて出発したパーティーもいましたが、風雪が収まる気配も無く・・・メガワットさんと相談して、明るくなるまで待ってから状況を見て、午前中に黒姫山、午後から佐渡山へ行く事にしました。
林道の入口は雪の壁になっていて新雪も50cm以上ありましたが、密度の高い雪質で板はあまり沈まず、意外と歩きやすい。先行パーティーのトレースは、途中で五地蔵山方面へ向かっていました。暗くてルートを誤ったのか?

林道の分岐から黒姫山方面へ。途中で関西から来たという大学生達がテントを張っていました。風を避けるため、夏道の尾根のすこし右側から登ります。段々空が明るくなって雪や風も弱まって来ました。メガワットさんもお友達も噂どおりに健脚で、ガンガンラッセルして行きます。サカさんだって負けてない。どうやら今日は後ろから着いて行くのが精一杯で、私の出番は無さそうだ。
止まると寒いから休憩も取らずに黙々と進み、外輪山のすぐ下まで来て小休止。え?コボさん、食べ物そっくり忘れて来たの?!毎回色々やりますねぇ・・・おにぎりあげますよ。

外輪山に登ってシールを外してから、メガワットさんが入念な弱層テストを行いました。新雪は120cm、下はしまり雪で明確な弱層は無いので、気を付けて滑れば大丈夫でしょう。との判断。本当は毎回これくらい真剣に弱層テストしないといけないんですよね・・・
OKが出たので、わくわくしながら斜面に突入!うわ〜スプレーで前が見えない!今期最高のパウダーです。おや?ノッポさんがなかなか下りて来ない。と思ったら、ビンディングの調子が悪いらしい。すかさず、メガワットさんが工具を持ち出して調整してあげる。頼りになるリーダーですね。途中ちょっとだけ谷に下り、また登りのトレースに戻って、あっという間に林道到着。
晴れ間も広がり天候が回復して来たので、分岐で休憩してから佐渡山方面へ。すぐ右手の尾根から取り付き、ぐんぐん高度を上げる。稜線に出ると遥か先の山頂まで、延々と雪庇が続いている。

夏山もそうだけど、だらだらした緩斜面の登りは急登よりも疲れる。精神的につかれるぅ〜。やっと山頂に到着すると、さっき登った黒姫山がよく見えます。雪庇の向こうに妙高山も。

先に到着していた2人組みのおひとりが、あそこの斜面のあのルートが・・・と詳しく説明してくれる。妙高エリアにとても詳しい地元の有名なスキーヤーのようでした。稜線を戻って下りてもそれなりに楽しそうな斜面はありましたが、あれだけ詳しい人達なんだから、きっと今日一番の当たりを選択しているに違いありません。
彼らの跡を追って、山頂からダイレクトに下りてみる事にしました。これがホントに大当たり!
底なしパウダーはもちろん、広くて疎林で適度な傾斜で滑り易い斜面に思わず歓声を上げる。あまりにも楽しくて、滑るのに夢中で写真は全然撮ってません。(しまった・・・)止まるのももったいないくらいですが、時々メガワットさんが止まって位置を確認しながら、どんどん下りて行くと深い沢に。先行する2人組みは、所々にあるスノーブリッジを、迷う事無く右に左に何度も渡っています。勝手知ったる自分の庭、という感じ。ここは雪が少ない時は渡るのは無理なので、対岸に登り返した方がいいでしょう。
ちょうど林道に出た所で2人組みに追い付き、お礼を言って、しばらくおしゃべり。乙妻に行けない時は、このルートを1日2〜3回やるんだって。それ賛成!快晴の空の下を、みんな大満足でニコニコしながら、大橋まで戻りました。あれ、乙妻へ向かったパーティーの車がもう無い。やっぱり敗退か・・・

乙妻山へは行けず残念でしたが、結果的にはとても楽しくて充実した1日でした。
それにしても、ワンゲル仕込みのメガワットさんの読図能力とリーダーシップには頭が下がりました。